ホメオスタシス
人体は実に巧妙で合目的的なホメオスタシスをもっている。
環境の変化に対して恒常性を維持しようというその機構は、個々人によって多様なセットポイントを有している。セットポイントは生理的範囲内で時間をかけて修正され、決して不変ではない。たとえば降圧剤の持続的投与による血圧自己調節範囲の低下や、高地における低酸素環境での慢性的アルカローシスに惹起されるヘマトクリット値の増大などがその例だ。
あるいは、人の心もホメオスタシスをもっているといってもいいだろう。
プラス思考とかマイナス思考とか言うが、突然考え方や感じ方を変えようとしたって、環境が不変であるなら結局のところ各人それぞれの恒常性セットポイントに戻っていくものだ。環境からの変化の要請がない以上、良くも悪くもこれまでどおりの方がリスクは少ないエネルギー効率もよいのだから。
ホメオスタシスが必要な理由は、環境の変化や疾患でもたらされるちょっとした体内循環や組成の変化が生命維持の基礎をたやすく揺るがしてしまうからに他ならない。生命というのは確かに結構丈夫ではあるが、それもホメオスタシスが十分に機能しているからに他ならず、それなしには生命というのはいとも容易く崩れてしまう。
人の心も同じように、心のホメオスタシスがあるからこそ精神的活動は維持されるし、だからこそ人の心は変わりがたい。さもなければ人の精神はたやすく崩壊してしまっているだろう。
かくして心というものは日々の思考や感情のバランスや性質の変化を良しとしない。精神的環境の変化や刺激が不可避的となって初めて、心もそれに合わせて変化する。
とはいえ、人の場合大脳新皮質が飛躍的に進化している。これはホメオスタシスをつかさどる脳幹の上位に位置しているし、ここにおいて意識的・知識的な変化を形成することはホメオスタシスの縛りを受けないかもしれない。
しかしやはり本当に自分を変えたい、生まれ変わりたいと望む時、それは脳幹レベルの性状の変化、本能レベルにおける生に対する意欲や感性の変化をこそ望むものだろう。
だからこそ、如何に心のホメオスタシスに働きかけるか、改善するかということを考えていなければならない。
"Tales" 歌手:RIP SLYME
"Tales"歌手:RIP SLYME
作詞:Ryo-Z・ILMARI・PES and SU
作曲:PES
<歌詞抜粋>
ここからアナタにつなげるレイル
そこから新たに生まれるウェイ
あの扉の向こうに残り香をほんのりと
人知れず消える人混みの中に
寂しがりならこの火をともそう
明かりが暖かいとつぶやくのは君だけじゃない
みんな辛いしCryしそれでもTryし
きっと誰かと愛し合う
イヤけさして くじける時も
今更どうするの? なんてなげた時も
滞るフラストレーション感じればそう
それまた力ともとれるでしょう!?
時代は風のように流れて
冬に消え また春に生まれて
上がりも下がりも 昼も暗がりも
たどり着くまでのスパイスだって
いつも思えてるから It's so easy
はるか彼方からゆられ行け
どこか誰かへ伝えるテイル
あのトンネルの向こうにきらめきを灯し
忘れるはずない この街でさすらい
あの日からかけたおまじない
どうせ平々凡々のはぐれ者
守るものあるなら守りきりたい
子宮から出て出会い 別れて
元気ですか? 想い想われて
あの人どこかで見てるはずで
心でつながっているはずで
この大空で…
<完全歌詞>
ディメンション
すべての宗教の根源的な問いは
”Things are not really what it looks like
物事はみかけ通りではない”
”There are more to this life, this world
人生には、世界には今こうして知覚されるよりもっと深遠なものがあるのではないか”
ということだという。
人間社会の何一つとして絶対的なものはない。
社会の仕組み、世の中の仕組み、人間関係の仕組み…
すべてはある時ある人の便宜に沿って生産・発起されたものの集積にすぎない。
誰かが自分を罵る時、誰かが自分をバカにする時、
自分がひどく惨めな時、物事がうまくいかないとき、
改めてその苦しみの妥当性を考えてみるといい。
この世界は人間が発生するはるか以前より悠久の時を経て営まれている。
人間の考えなど到底意味をなさないような多様な次元性をもっている。
限られた寿命の有機的生命体であるヒトがどれだけ私という存在を否定しようとも、それはいかなる時空的な普遍性をも持ち得ない。時間的・空間的な広がりと変遷は、ちっぽけなヒトの慢心や憎悪にいかなる有意性も与えない。
あるいはヒトがヒトを階層づけたとして、それはいかなる自然科学的妥当性をも持ち得ない。
世の人は人工的で錯誤的な次元の中に閉じこもっている。
社会という次元、世間という次元、流行という次元、文化という次元、セックスという次元、言語という次元、時代という次元…
ある次元に長く居続けると、より一層吸い込まれていく。
そうしてある次元でしか物事を見れなくなった人は、結局のところ浅はかで理解力のない子供と変わるところはない。
結局のところ、先に他人の考えたことの中でしか考えられない人間ばかりが増えると、その思考の枠は小さくなっていくしかなくなる。
人々の生きる次元に人間しかいなくなり、何でもかんでも他人の意見や価値観が氾濫するこんな時代では、人々の心の自由がどんどんむしばまれていく。
物事はみかけ通りではない。
人生には、世界には今こうして知覚されるよりもっと深遠なものがある。
次元の枠を外してみよう。
クレジット 2
クレジットの形成・維持・強化にかかる人々の試みは多様である。
しかしそれらはおおよそ主に二つのベクトルに区分される。
一つは、クレジットの純粋な形成・獲得である。
その手段はすなわち行動である。
自らの行動により、主体的にクレジットを形成していく。
その試みは個人の生き方、そして社会の歯車の駆動力となる。
もう一方は、クレジットの相対的な形成・維持・強化である。
その手段は情報および思想の形成・流布・教化である。
これはマスメディアの規模的技術的増長による形態的多様化により、一層そのウェイトを増している。そして情報化社会において、情報の衝突が著しく増大し、一層激しさを増しているところでもある。
その中でももっとも一般的な手段の一つは、誹謗中傷である。
他者のクレジットを損なうことで相対的に自らのクレジットを高めようという試みが、人間社会のあらゆるところで行われている。しかしそのような手段で形成・維持・強化されるクレジットは実体を欠く性質のものであり、やがてサブプライムローンの如く自他共に混迷に陥るものである。
自慢や誹謗中傷などで口先でクレジットを操作しようとすることは容易い。しかし口先で生じたものはまた、口先で容易く滅ぶ。剣によって立つものが、剣によって滅ぶように。
つまるところ、クレジットは自らの日々の行動において築き培うべきものだろう。
クレジット
人間社会で生きていく上で何よりも大切なことの一つはクレジット。信頼。
それはあらゆる形で獲得され、形成されていく。
ささいな約束事、頼み事、それに対するレスポンス。
履歴にのる過去、学歴、資格、成績、職歴、勤続年数。
あるいは生来の出自、人種、国籍。
容姿や体格や姿勢、態度、話し方や身振りそぶり。
資産、年収、口座の残高、財布の中身。
それら凡そ人間の表出するすべての存在が、行為が、性質が、最終的に形成、維持せんとするところのものはクレジットに他ならない。
人生はクレジットの積み重ねであり、ぶつかり合いであり、組み合わせである。
クレジット故に人はつながり、人は努力し、人は偽り、人は争う。
リスペクトはクレジットに正比例し、リスペクト故に人は潤い、人は活きる。
クレジットを築かなければならない。
そのために絶えざる試行錯誤と、絶えざる自問自答と、絶えざる投資、絶えざる闘志を続けなければならない。
非情で過酷な世の中に、自分を活きる意志をつぶされないように。
つまらない人生を、くだらない自分を、少しでも意義あるものにするために。
Eric Benet "In The End"
Eric Benet "In The End"人生の悲哀に苦しむ友達から知らせがあった
降り続けるどしゃ降りの雨の中
僕らは問い思索する
しかしたどり着く真実は一つだけ
雨が降るからバラの花は育ち続ける
時に運命は理解しがたいほどに過酷に振る舞う
しかし最後には
君は自らの内に秘めた強さを見つけるだろう
そして最後には
必要なのは友の慰めだけ
そして最後には
君は決して負けない しなやかに曲がるすべを学ぶから
そして常に神様の導きがあるから
最後には…
夫に身も心もずたずたにされた女性を知っている
小さな女の子二人を女手一つで育て上げた
彼女は子供たちに強さと自尊心を教えた
今彼女は会う人すべてを勇気づける存在でいる
人生は時に 苦しみを与えることによって最高のものを与えるという おかしな面をもっている
しかし最後には
小さな愛が君を立ち直らせてくれる
そして最後には
すべての答えは風の中に書かれている
そして最後には
振り返ってみてようやく理解できる
神様が常に一緒にいてくれたのだと
最後には…
知っているよ 君が毎朝 困難な世界にもう一日立ち向かわなければならないという
苦悩を戦い抜いていることを
そして北風が吹きすさぶ中必死に人生にしがみついていることを
ただ信じて 助けは今まさに向かっているのだと
最後には
君は自らの内に秘めた強さを見つけるだろう
そして最後には
それまでどこにいようと 君は救いにたどり着く
なぜなら最後には
愛は必ず勝つから
そして神様の手が君を導くから
なぜなら最後には
小さな愛が君を立ち直らせてくれる
そして最後には
すべての答えは風の中に書かれている
そして最後には
振り返ってみてようやく理解できる
神様が常に一緒にいてくれたのだと
最後には…
I heard some news from a friend of mine
Strugglin' with the woes of life
Just broken down as the rain kept steady pourin'
We questioned and we philsophized
But the only truth that we surmised
Is rain will fall so the rose will keep on growing
Sometimes it's hard to understand
How fate can deal with such a heavy hand
But in the end
You're gonna find that strength that lies within
And in the end
All you need is the comfort of a friend
And in the end
You won't break 'cause you're learning how to bend
And the hand of God will guide you always
In the end
Now I know a woman so abused
By the hands and words her husband used
Till the day would come when she could take no more
With two little girls she was left to feed
She taught them strength and self-esteem
Now she's an inspiration to everyone she meets
I know that life has a funny way of bringing out the best by bringing on the pain
But in the end
A little love's gonna bring you back again
And in the end
Every answer's written on the wind
And in the end
Looking back you can finally understand
He was always there beside you
You'll see
'Cause I know the fight when you struggle every morning
Just to face that world one more day
And you're holding on to life while a northern wind is blowing
Just believe your help is on the way
Oh in the end
You're gonna find that strength that lies within
And in the end
You're gonna get there no matter where you've been
'Cause in the end, well
The one truth is love will always win
And the hand of God will guide you
Just believe and let Him in
'Cause in the end, well
A little love's gonna bring you back again
And in the end, well
Eevry answer's written on the wind
And in the end
Just look back and I swear you'll understand
He was always there beside you
I heard some news from a friend of mine
「ミスト」「パルス」「ハプニング」「バンテージ・ポイント」 ドラマ「ダメージ」
・最近観た映画「パルス」

日本映画「回路」のハリウッドリメイク。
この映画では犠牲者は生きる意思を奪われ廃人となり、最終的に自殺したり消滅したりするのだが、それがどこか現実につながる怖さを感じさせる。
考えてみれば、人生いつ何が起こって生きる気力すらなくなるか分からない。あるいは現代社会のあり方が人々の生きる意思を奪っているようなことも昨今多く見受けられる。また生きる意思を奪う「「何か」が電波・回路を通じて蔓延するというところも、社会の情報化の果てにコミュニケーションのあり方が変性歪曲され、人心が荒廃しつつある現代社会の一角を感じさせる。
人々の生きる意思が奪われ、世界に静かに死が蔓延し崩壊していく、この映画のなかの恐怖が絵空事ではない気がしてならない。
「ハプニング」

局所的に発生し蔓延してゆく「何か」によって人々が突然大量に自殺し始めるという悪夢的な出来事を描く、ナイト・シャマラン監督作。
ネタバレ注意・・・これ実は、自然破壊を繰り返す人間を脅威と関知して進化した植物が、人間が多数存在するという条件下で何らかの化学物質を拡散させることにより、人間の中枢神経を侵害して自己殺傷を誘因するという仕掛けだそうです。
世の中には寄生した個体をあやつって自分の繁殖に都合のよい水中に飛び込ませて死なせる寄生虫というのがいるらしいし、あるいはメジナ虫という寄生虫は人間に寄生し皮膚に耐え難い熱さを感じさせ、その部位に水を浴びさせることでそこから水中に抜け出てまた繁殖するという。つまり、実際に個体を自殺させる能力をもつ生物が存在し、また人間に特異的な行動を起こさせるような能力をもつ生物も存在する。さらにはある植物には天敵に対して特異的に忌避効果や毒性を示す化学物質を産生・放出するものがあるというのは、よく知られていること。そう考えるとあながちこの物語のような事態も到底現実にあり得るのかもしれないという、不気味な説得力を感じなくもない。
「ミスト」

霧のなかにうごめく何か。
ショッピングセンターに立てこもる人々。
密室的環境のなか、やがていさかいがおこり、スケープゴートを求め出す。
極限的状況を描き出し、そのなかで人間の心理的性質を象徴的に浮き彫りにしようという、単なるパニック映画に終わらせまいとする制作者の創意が感じられる。
いわゆる衝撃のラスト、鬱です、きわめて鬱です。観た後しばらく立ち直れませんので注意。
絶望の霧に包まれたときも、希望の一片を捨ててはいけない。そんなことを実にショッキングに思い知らされる一作。
「バンテージ・ポイント」

大統領暗殺計画の現場に出くわした、様々な立場の人間。
絶妙に絡み合う視点。そしてやがてすべてが一つの核心にたどりつくとき、物語はドラスティックな展開を見せる。
とてもよくできたサスペンス・アクション。
テンポよくエキサイティングな展開は、ドラマ「24」が好きな人には好感触と思われる。
・最近観てるドラマ
「ダメージ」

若手女性弁護士が主人公で、彼女はやり手で策士な一流女弁護士パティの事務所に雇われる。
そうして訴訟を巡る諸々の駆け引きやら陰謀やら人間関係やらが高密度に展開する。
一見地味そうな設定ながら、それぞれのキャラの濃さや属性が絶妙で引き込まれるものがあります。最近頻繁に借りてます。





